社会に貢献する
自立した女性の育成
金蘭会高等学校・中学校 学校長 岡田 正次
世の中が大きく変化し、国際化が進展するこれからの社会。
自立した女性になるために必要な「学力、主体性、協働性」を育てます。
- 『ハチドリのひとしずく』に学ぶ
- 学校はどんな場合でも、生徒にとって「安全で安心な学びの場」でなければなりません。
また、生徒が「何のために学ぶのか」を理解するには、授業を通して「わかる」喜びや学力の向上を実感するなど、自らの成長や可能性に気付く機会が用意されていることが大切です。
学校が「学び」と「成長」の場であることを考えた時、南米のアンデス地方に伝わる『ハチドリのひとしずく』(監修 辻信一)という話を思い浮かべます。

- 「森火事が起こり、生き物たちが逃げ出す中、クリキンディというハチドリだけがくちばしに水を溜め、その一滴ずつで消火しようとする様子を見て、森の生き物たちは『そんなことをして、いったい何になるのだ』と笑います。
ただ、そのハチドリは『私は、私にできることをしているだけ』と答えます。」
この話は、環境問題の導入や集団の一員としての役割などを考える上で、小中学校などでも広く活用されている作品です。
このハチドリの姿勢や発言には、ある意味、人が何かに向き合う時に大切な「真理」のようなものが表現されていると思います。
とりわけ、受験生が受験に向き合う際に大切なのは、周りとの比較ではなく、「私は、私にできることをしているだけ」という気持ちと、毎日の「ひとしずく」の積み重ねなのです。

- 本校は今から117年前の1905年、女子教育の機会を拡充したいという若い女性たちの、まさしく「私にできること」と「ひとしずく」によって創設されました。
現在、建学の精神にある「社会に貢献する自立した女性」になるために必要な資質・能力を「KINRAN PRIDE(5つの力)」と名付け、あらゆる教育活動を通じて生徒が獲得できるよう努めています。
さらに、この4月からは成年年齢が18歳に引き下げられ、高校3年生で成人になることを想定した社会人基礎力の育成や、大人になることへの自覚を促す教育活動に転換を図っているところです。
また、学校という小さな社会であっても、考え方や立場の違う人の多様な価値観を認め、自分とともに他者を大切にする豊かな心を育んでいくことが、将来、市民として社会に参画する際に求められる力だと考えます。

- 教職員一同、生徒の「学力」と「可能性」、そして「社会に参画する力」をしっかり伸ばし、ハチドリのような「自立した素敵な大人」への成長を全力でサポートします。
ぜひ、本校で充実した豊かな時間を過ごしてください。
- 金蘭会高等学校・中学校 学校長 岡田 正次
